「勉強しなさい」と言ってしまう親は94%!保護者50人への調査でわかった、子どものやる気のきっかけ

「何度言っても、子どもが勉強しない」

「宿題を始めるまでに時間がかかる」

「どうすれば、自分から勉強する子になるのだろう?」

小学生の子どもを持つ保護者にとって、勉強へのやる気は大きな悩みの一つではないでしょうか。

本当は「勉強しなさい」と言いたくない。でも、何も言わなければ勉強を始めない。そんな葛藤を感じている方も多いと思います。

株式会社スクルーでは、2026年10月、子どもの勉強や学習意欲について保護者50人を対象にアンケートを実施しました。

その結果、保護者の94%が子どもに「勉強しなさい」と声をかけることがあると回答しました。

一方で、子どもが自分から学ぶために大切なこととして、最も多く選ばれたのは「興味・好奇心」でした。

この記事では、アンケート結果を紹介しながら、子どもが勉強しない理由や、学ぶ意欲を引き出すために家庭でできることを考えます。

保護者の94%が「勉強しなさい」と声をかけている

今回のアンケートには、スクルー会員の保護者50人から、合計65人の子どもについて回答が寄せられました。

まず、「お子さまに『勉強しなさい』と声をかけることがありますか?」という質問への回答を見てみましょう。

回答人数割合
よくある24人48%
ときどきある23人46%
あまりない1人2%
ほとんどない2人4%

「よくある」「ときどきある」を合わせると47人(94%)でした。

さらに、約半数の保護者が「よくある」と回答しています。

子どもの将来を考えれば、勉強してほしいと思うのは自然なことです。

学校の宿題を終わらせなければいけない。苦手な教科も少しずつ克服してほしい。授業についていけなくなったら困る。

そんな思いがあるからこそ、つい「勉強しなさい」と言ってしまうのではないでしょうか。

今回の自由回答にも、声かけの難しさを感じている保護者の声が寄せられました。

「勉強しなさい」と言いたくないのに、言わずにはいられない。

この悩みは、今回の調査に回答した多くの家庭に共通しているようです。

子どもの約3人に1人は、自分から勉強することが少ない

では、子どもたちは普段、どのくらい自分から勉強に取り組んでいるのでしょうか。

保護者に尋ねたところ、次の結果になりました。

回答人数割合
よく取り組んでいる12人18.5%
ときどき取り組んでいる32人49.2%
あまり取り組んでいない13人20.0%
ほとんど取り組んでいない8人12.3%

※子ども65人についての保護者回答。

「あまり取り組んでいない」「ほとんど取り組んでいない」を合わせると、21人(32.3%)でした。

つまり、今回の調査では子どもの約3人に1人が、自分から勉強に取り組むことが少ないという結果です。

小学生47人に限定しても、15人(31.9%)が同様の回答でした。

一方で、約7割の子どもは「よく」「ときどき」自分から勉強していると回答されています。

すべての子どもが勉強を嫌がっているわけではありません。

また、「自分から勉強することが少ない」からといって、勉強する能力がないわけでも、学ぶことそのものが嫌いなわけでもないでしょう。

大切なのは、なぜ勉強に向かう気持ちが生まれにくいのかを考えることです。

勉強へのやる気が「あまりない」「ほとんどない」は38.5%

勉強へのやる気についても尋ねました。

「とてもある」「ある程度ある」と回答された子どもは40人(61.5%)。

一方、「あまりない」「ほとんどない」は25人(38.5%)でした。

ここで考えたいのは、「やる気があること」と「実際に勉強を始めること」は、必ずしも同じではないという点です。

勉強しなければいけないとわかっていても、なかなか始められない。

やり始めれば集中できるのに、机に向かうまでが大変。

自由回答にも、そんな様子を伝える声がありました。

子どもが勉強しないとき、単に「やる気がない」と決めつけるのではなく、勉強を始めるまでのハードルにも目を向ける必要がありそうです。

子どものやる気が高まる瞬間、第1位は「できると感じたとき」

今回の調査で、特に注目したい結果があります。

「お子さまの勉強へのやる気が高まるのは、どのようなときですか?」という質問です。

複数回答で尋ねたところ、上位は次のようになりました。

やる気が高まる場面人数割合
得意・できると感じたとき38人58.5%
興味のある内容を学ぶとき29人44.6%
褒められたとき26人40.0%
テスト・受験があるとき21人32.3%
目標があるとき19人29.2%
ご褒美があるとき18人27.7%

※子ども65人分、複数回答可。

最も多かったのは、「得意・できると感じたとき」の58.5%でした。

続いて、「興味のある内容を学ぶとき」が44.6%、「褒められたとき」が40.0%となっています。

テストや受験、ご褒美などもやる気のきっかけになっていますが、今回の調査では「できる」という実感や、学ぶ内容への興味が上位を占めました。

「できた!」という小さな成功体験が大切

子どもが初めて自転車に乗れたときのことを想像してみてください。

最初はうまく乗れなくても、少し進めるようになると、もう一度挑戦したくなるものです。

勉強も似ているかもしれません。

昨日できなかった計算ができた。

読めなかった漢字を読めるようになった。

難しいと思っていた問題を、自分の力で解けた。

そんな小さな成功体験が、「もう少しやってみよう」という気持ちにつながることがあります。

逆に、難しい問題ばかりに取り組み、何度やってもできない経験が続くと、勉強に向かう気持ちが弱くなることも考えられます。

大切なのは、最初から高い目標を求めることではなく、子どもが自分の成長を実感できる機会を増やすことではないでしょうか。

保護者の78%が「興味・好奇心」を学ぶ意欲に重要だと回答

次に、「子どもが自分から学ぶようになるために、大切だと思うこと」を保護者に尋ねました。

結果は次のとおりです。

大切だと思うこと人数割合
興味・好奇心39人78%
成功体験・自信34人68%
学習習慣34人68%
将来の目標や夢24人48%
受験・テストなどの目標13人26%
友達や仲間7人14%
学校・先生の働きかけ6人12%
親の声かけ5人10%

※保護者50人、複数回答可。

最も多かったのは「興味・好奇心」の78%でした。

「成功体験・自信」「学習習慣」も、それぞれ68%と高い割合になっています。

一方、「親の声かけ」を選んだ保護者は10%でした。

ここに、今回の調査の興味深い点があります。

94%の保護者が「勉強しなさい」と声をかけている一方、自分から学ぶために大切なものとして「親の声かけ」を選んだのは10%。

もちろん、この結果から「勉強しなさい」という声かけに効果がないと断定することはできません。

また、日々の学習を支えるための声かけと、子どもが自発的に学ぶための働きかけは、役割が異なります。

それでも、多くの保護者が、声をかけるだけでは十分ではないと感じていることがうかがえます。

「勉強は何の役に立つの?」と聞かれた子どもは61.5%

もう一つ、学ぶ意欲を考えるうえで興味深い結果がありました。

「なぜ勉強するの?」「勉強が何の役に立つの?」と子どもから聞かれたことがあるかを尋ねたところ、65人中40人(61.5%)について、保護者が「一度はある」と回答しました。

子どもにとって、勉強する意味がわからないことも、学習に向かう気持ちに影響しているのかもしれません。

例えば、英語の単語を覚えることに興味がなくても、海外の人と話してみたいと思えば、英語を学ぶ理由が見つかるかもしれません。

宇宙に興味を持った子どもなら、星までの距離を調べる中で算数や理科に関心を持つこともあるでしょう。

ゲームが好きな子どもなら、ゲームを作る仕事を知ることで、プログラミングや数学への興味が生まれるかもしれません。

もちろん、すべての勉強にすぐ明確な目的を見つけられるわけではありません。基礎的な学力や学習習慣も大切です。

ただ、「何のために勉強するのか」が子ども自身の興味とつながったとき、学ぶことの意味が少し変わるのではないでしょうか。

子どもが自分から勉強するために、家庭でできる5つのこと

今回の調査結果を踏まえて、家庭で取り入れやすい工夫を5つ紹介します。

1. まずは「できる問題」から始める

勉強を始めること自体に抵抗がある子どもには、最初から難しい問題を与えるより、短時間で解ける問題から始める方法があります。

例えば、得意な計算を3問だけ解く。

昨日覚えた漢字を一つ書いてみる。

小さな「できた!」を積み重ねることで、次の問題にも取り組みやすくなるかもしれません。

2. 勉強を始めるハードルを下げる

「今日は1時間勉強しよう」と言われると、気が重くなる子どももいるでしょう。

そんなときは、「まず5分だけ」「この1ページだけ」と、小さな目標にしてみるのも一つの方法です。

勉強を始める時間を決める、机の上を片づける、必要な教材をあらかじめ準備しておくなど、環境を整えることも役立ちます。

大切なのは、毎回強く促さなくても取りかかれる仕組みを少しずつ作ることです。

3. 結果だけでなく、できるようになったことを認める

テストの点数や順位だけに注目するのではなく、以前よりできるようになったことにも目を向けてみましょう。

「前より計算が速くなったね」

「難しい問題を最後まで考えたね」

「自分から始められたね」

そんな声かけは、子どもが自分の成長に気づくきっかけになります。

他の子と比較するより、過去の自分からの変化を一緒に喜ぶことが大切です。

4. 子どもの「好き」と勉強をつなげる

恐竜が好きなら、図鑑を読んで生物や地球の歴史について調べる。

料理が好きなら、材料の重さを量ったり、分量を計算したりする。

サッカーが好きなら、海外の選手について調べたり、外国語のインタビューを見たりする。

学校の勉強と直接関係がなさそうな興味も、学びの入り口になることがあります。

最初から「勉強になるからやりなさい」と考えるのではなく、まずは好きなことを十分に楽しむ。

その先に、新しい疑問や学びが生まれるかもしれません。

5. 学んだことが社会でどう役立つかを伝える

子どもが「どうして勉強するの?」と疑問を持ったときは、将来の仕事や日常生活とのつながりを一緒に探してみましょう。

建築士は、建物を設計するときに算数や理科の知識を使います。

医師は、人の体の仕組みを理解するために生物や化学を学びます。

外交官は、外国語だけでなく、歴史や文化、社会の仕組みについても深く学びます。

こうした仕事の世界を知ることで、学校で勉強していることが、実際の社会とつながっていると感じられるかもしれません。

「勉強しなさい」の前に、学びたくなるきっかけを

今回のアンケートでは、保護者の94%が子どもに「勉強しなさい」と声をかけることがあると回答しました。

一方で、子どもが自分から学ぶために大切なものとして、多くの保護者が「興味・好奇心」や「成功体験・自信」を挙げています。

もちろん、勉強には努力や継続も必要です。興味のあることだけ学んでいればよいわけではありません。

それでも、子どもが「面白そう」「もっと知りたい」「自分にもできた」と感じる経験を増やすことは、学ぶ意欲を育むための大切な一歩になるのではないでしょうか。

勉強させることだけを考えるのではなく、子どもが学びたくなるきっかけを増やすこと。

それも、私たち大人にできる大切なサポートだと思います。

子どもの「もっと知りたい!」を育む、おしごとスタディ

スクルーでは、子どもたちがさまざまな仕事や社会の世界に出会える、オンラインのキャリア学習サービス「おしごとスタディ」を提供しています。

宇宙飛行士、建築士、獣医師、医師など、普段の生活ではなかなか知ることのできない仕事を、動画やクイズで楽しく学べるサービスです。

学んだ後には、自分が面白いと思ったことや、もっと知りたいことを振り返ることもできます。

私たちが大切にしているのは、子どもが自分の興味を見つけ、その先の小さな一歩を踏み出すこと。

「勉強しなさい」と言われる前に、「これ、もっと知りたい!」と思えるものに出会う。

そんなきっかけを、お子さまにも届けられたら嬉しいです。

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調査概要

  • 調査名:子どもの学び・将来に関する定期調査 第2回「子どもの勉強・やる気」
  • 調査期間:2026年10月31日
  • 調査方法:オンラインアンケート
  • 調査対象:習い事ポータル「スクルー」会員の保護者
  • 有効回答:保護者50人、子ども65人分
  • 子どもの学齢:小学生47人、中学生14人、高校生4人
  • 調査実施:株式会社スクルー

※本調査はスクルー会員による任意回答であり、全国の保護者や子どもの実態を統計的に代表するものではありません。子どもに関する回答は保護者による観察・認識に基づいています。設問によって回答単位が異なり、複数回答の設問では割合の合計が100%を超えます。

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