文部科学省の新小学校学習指導要領にプログラミング教育が盛り込まれ、2020年よりプログラミング教育が小学校で必修化となりました。子どもの習い事においても、プログラミング関連の需要が非常に高まっています。
一方、「どんな教室・スクールを選べば良いのかわからない」という声も多いです。
・プログラミングだけ学べばいいの?
・いろんなスクールがあるので、選び方がわからない。
・理数全般が強くなって欲しい!
そこで今回は、開校2003年の老舗教室「ロボット科学教育 Crefus(クレファス)」さんを取材しました。
Crefusは、ロボット製作とプログラミングによるロボット制御を通じ、楽しみながら理科・算数・数学など理数系の力を身につけることができるスクールです。
この記事を読めば、スクール選びのヒントが得られ、Crefusでの学びの魅力がわかります!
【ロボット製作×プログラミング】ロボット科学教育 Crefus(クレファス)とは
\岡崎学園長にお話をうかがいました/
Crefusでは知識の詰め込み型の学習ではなく、ロボット製作を通じ、教育カリキュラムに基づいた体験的な学習や問題解決能力を養う学習により、知的好奇心や探求心、論理的な思考力、表現力の育成を目指します。
既に1万人以上の修了生を輩出した他、世界最大級のロボット競技会「FLL(ファースト・レゴ®・リーグ)」などにも、日本代表として多くの子どもたちを送り出してきました。
また、Crefusはロボット検定の認定校として認められた教室となります。
(公式サイトより引用)
Crefusは2003年に開校、老舗のスクール
スクルー編集部(以下、――) まずは、Crefusさんの特徴について教えてください。昨今はプログラミング学習への注目が高まり、それらを学ぶ教室もたくさん見かけるようになりましたね。
株式会社ロボット科学教育 学園長・岡崎(以下、岡崎先生) 私どもCrefusは、教育版のレゴ教材を使ってロボット製作とプログラミングを行うことで理数の知識を学んでいただく、というのが特徴です。
ただ、近年はじめたスクールではなく、最初の教室開校は2003年。ですので今年2021年で、18年目となります。
―― 18年! スマホどころか、カメラ付き携帯電話がではじめた頃ですね。どういった経緯でCrefusが誕生したのですか?
岡崎先生 当時、私たちの会社(株式会社ロボット科学教育)の代表のお子さんが、小学校に入学するところだったんですね。小学1年生になるにあたって「学校で理数を楽しく学んでもらいたいな」と思っていたのですが、ちょうどその頃から「ゆとり教育」が開始されたのです。算数や理科の単元が削減されたり、理科の実験が減らされたり。
仕方がないので、学校以外で補完できないかと思い、理数が楽しく学べる習い事を一生懸命探しました。でも、進学塾はたくさんあるのですが、思っていたような習い事は見つからなかったのです。
そこで、理数を楽しく学びたい同じような子ども達の為にも、そういう場を作ろうと思ってできたのがCrefusなのです。
―― なるほど。その頃から教室ではLEGO社のロボット教材を使っていたのですか?
岡崎先生 いえ、当初からLEGO社のロボット教材を採用していたわけではなかったんです。
ただ、2003年当時から理数系教育や、プログラミングを通して論理的思考力を育成することを目的に、様々な教材を活用して授業をおこなってきました。
今でこそプログラミングに注目が集まるようになりましたが、Crefusは設立当時からプログラミングをおこなっており、その当時の生徒の中にはプログラミングで内閣総理大臣賞を取った生徒もでてきました。
LEGO社の教育版レゴというキットと出会ってからは、教育版レゴをつかったカリキュラムを独自につくり、理数の学びが得られる教室となっています。
―― ロボットやプログラミングは、理数の知識を楽しく学ぶための媒介、ということなんですね!
岡崎先生 はい、そのとおりです。ロボット製作やプログラミングが目的ではなく、それらは理数を学ぶための道具であり手段と考えて授業を行っています。
▼KIcksジュニアエリート(アドバンスコース)のワークシート
▼Crefusコース(ブロンズコース)のワークシート
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ロボット教材に教育版レゴを採用する理由
―― ロボット教材も色々あるかと思うのですが、教育版レゴを採用し続けている理由はなんですか?
岡崎先生 まず、教育版レゴは世界中の教育現場で採用されています。その理由というのが、多くの子ども達がレゴのパーツに親しみを持っているということ。「レゴ自体は触ったことがあるよ」「レゴブロックでモノを作ったことあるよ」というお子さんが多いので、教材に触ることに抵抗がないのです。
さらに、このキットはとても優秀で、これひとつあれば簡単なものから難しいものまで色んなロボットを作ることができます。モーターやセンサーを組み合わせることで様々な難易度のカリキュラムが構成できるのも、このレゴ教材の良いところですね。
―― 何歳から習い始めることができますか?
岡崎先生 Crefusでは、年長さんから学ぶことができます。年長から小学2年生までが「KIcksジュニアエリートコース」という低学年向けのコースで、小学3年生から高校生でが「Crefusコース」となります。さらに各コース内にはクラスがあり、基礎から応用まで段階的に学べるようになっています。
また、使用するロボット教材は、KIcksジュニアエリートコースでは「レゴ®エデュケーションWeDo 2.0」、Crefusコースでは「レゴ®マインドストーム®EV3」となります。
レゴ®エデュケーションWeDo 2.0
レゴ®マインドストーム®EV3
なぜ!?「勉強をしている」と思っていないのに、理数の力がつく
―― 理数を学ぶとはいえ、生徒さん達はとても楽しそうですよね!
岡崎先生 教室に来て、「勉強をしている」と思っている生徒達はほとんどいません。自分が大好きなロボットに夢中になり、ロボットを動かすための手順に夢中になり、その中に理数の学びが入っているのです。
―― 理数の具体的な学びは?
岡崎先生 たとえば、「車型のロボットを作って、秒数制限でここからここまで進めてください」という課題があります。1秒だと目標地点まで到達しないけど、2秒だと行きすぎちゃう。そんなとき、まだ小数点を習う前の小学3年生に対しても、私たちは「じゃあ1.5秒って入れてみようか」と言ってプログラムに数値を入力してロボットを動かします。そうするとロボットは目標に近いところで止まれます。
―― なるほど。「お勉強というより、小数点って必要なんだな」と、気づくことができるんですね。
岡崎先生 はい、そういうことです。あと小学4年生になると、「直径が5.5cmのタイヤをつけたロボットがあります。このロボットをちょうど50cm前進させてください」といった課題があります。最初はみんな秒数制限でなんとかしようとするのですが、秒数だとピッタリはむずかしい。そこで「直径5.5cmのタイヤが1回転すると何cmになるか計算してみよう!」と、まだ円周率を習っていない段階で計算方法を教えるのです。
さっきの小数点も、この円周率もそうなんですけど、子どもたちはそれを学んでるというより、自分のロボットを思いどおりに動かしたいので必死で計算をするんです。そうすると実際に小学校の授業で小数点や円周率が出てきたときに、「あっ、ロボットを動かすときにプログラムに入れたあれか」と、気が付くんですね。
―― リアルに役立つ生きた学び、という印象でですね。
岡崎先生 私たちの教室の一番大きなテーマは、子ども達に夢を実現できる力をつけてもらうこと。そのためには、自分で問題解決していく力を養う必要があり、それをロボット製作を通じて養います。ロボットを自分の思い通りに動かすということが、小さな問題解決の積み重ねになっているんですよね。
小学3年生以上になると「自律型授業」と言って、先生はもちろんアドバイスはするけれども、自らが課題を見つけて、それをクリアするためにどうするかを考えます。
ロボットを作って、プログラミングで自在に操る
―― 生徒のモチベーションを上げるため心かげていることはありますか?
岡崎先生 少し先の未来の話をすることです。「今やっているこれはちょっと大変なんだけど、この先、こういうロボットを作るんだよ」とか、「こういうロボットを作って、こうやってプログラムをつくって動かしてみるんだよ」とか。
授業の終わりでは必ず、その先にあるゴールに向かって頑張っていることを伝えます。そうすると次回、期待を持って教室に来てくれますし、「自分は近い将来そんなことができるようになるんだ」っていうモチベーションアップにもなるので。
ちょっと子どもじみた言い方をすると、当然「かっこいい」と思って取り組んでいます。ロボットを作って、自在に動かせるようになりたい! そう思っているので、それをできるようにしてあげることが何よりのモチベーションアップです。私たちはそのために全力でサポートします。
―― ということは、先生としても生徒達が「できた!」と喜んでる姿というのは、嬉しい瞬間ですか。
岡崎先生 いやぁ、もう最高ですよ! スクール運営って色んな仕事があるのですが、授業をしているときが一番楽しいです。子ども達が喜んでいるのは本当に嬉しいですよね。
―― この生徒は特に凄いなぁ! と思うこともありますか。
岡崎先生 ありますね。とんでもない子がいますよ。この子は将来どうなっちゃうんだろうと思えるほど。もちろん、比べることはしないので、生徒たちの前では言わないんですけど……。
中にはもう群を抜いて、理解というレベルじゃなくて、クリエイティブができる生徒がときどきいます。「想像力があっていいね」というレベルでははく、誰も思いもつかなかった事を自分で考えて実践するんです。
―― 想像を超えるってかっこいいですね! その生徒自身、何か特徴はありますか?
岡崎先生 やっぱりパソコンとロボットの往復の回数。「席について修正して、ロボットを触って動かして」というのがCrefusの授業スタイルなんですけど、その数が圧倒的に多いんですよね。失敗しても「もうわかんない」と投げ出さずに、黙々と改良を続けているんです。
まさに没頭。
―― なるほど、とにかく手を動かしてみる。トライアル・アンド・エラーは、大人にとっても大事なことですね。
岡崎先生 そうですね。大人なってから、また会いに来て欲しいですね。
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保護者も参加! 発表会や競技会も開催
―― 親の付き添いは必要ですか?
岡崎先生 Crefusでは、年長さんから授業におひとりでご参加いただいています。送迎が必要なお子さんは、入り口でしっかり安全にお預かりをして、授業後にまたを迎えにきていただいています。
特に今は新型コロナウイルスの感染防止対策もあるので、教室には生徒と講師のみとしています。
―― 保護者とスクールの関わりは何かありますか?ロボットもプログラミングも学んでこなかった保護者が大半だと思うので、何をしているか気になると思います。
岡崎先生 小学3年生以上の「Crefusコース」では、年に2回、保護者様にご参加いただく発表会を行っています。
前期では、自分で作ったロボットについてまとめたポスターを作り、それを保護者の前で発表し、ロボットを披露。先生もそれについてコメントをし、半年間の頑張りもお伝えします。そして後期では、競技会を兼ねたちょっとした大会を開催します。
また、年長から小学2年生の「KIcksジュニアエリートコース」では、年に1回、保護者参加のアクティビティを開催しています。自分が好きな動物のロボットを製作し、動物園をつくったりするんです。動物の動きをプログラムで表現したり、アクティビティでは親子で協力しながら謎解きのような形式で、これまでの学習内容を復習できるように工夫されていますので、楽しくご参加頂けます。
―― 宿題はありますか? 家庭での親のサポートが必要なのか気になります。
岡崎先生 宿題は無いんですよ。すべて教室完結ですね。
―― 忙しい親御さんにとっては安心ですね。
岡崎先生 学習用のキットは各自ご購入いただいているんですけど、これは基本的に教室で保管しています。もちろんご自身のものなのでお持ち帰りいただいて良いんですけど、パーツを失くしたり、壊したりしがちなんです。みんなロボットが大好きなので、家に帰ったら広げちゃうんですね。ですので、皆さんのキットは教室で大切にお預かりしています。
【無料体験】ロボット製作とプログラミングが同時にできる!
―― 無料体験では、どんなことが体験できるのですか?
岡崎先生 学年に沿った内容になるのですが、ロボット製作とプログラミングを同時に体験することができます。まさにCrefusでまさに行っている学びをコンパクトに楽しめます。
Crefusに興味を感じていただいた方は、ぜひ無料体験に受けて、Crefusをもっと知っていただきたいですね!
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【最新情報】e-crefus開校、全国どこからでも学べる!
2021年4月、ご自宅から学べる「e-crefus(イー・クレファス)」がスタートしました。
「教室がうちの近くにない」
「満席ですぐに入会できない」
「部活が忙しくなって教室へいけない」
そんな声を受け、全国どこからでも学べるリモート学習スタイルのスクールが開校したとのこと。
リモートと聞くと、「先生ひとりに対して、生徒が複数名映っているビデオ会議」をイメージされるかと思いますが、実はそうではありません。生徒の方から先生を呼び出し、マンツーマンで話すことができます。
e-crefusは、自学自習型。先生役のキャラクターがいて対話形式になったワークシートを活用し、これを見ながら授業を進め、わからないときに質問をします。先生はパソコンの画面上に複数人待機していて、聞きたい先生に質問できる、というスタイルです。
また、課題の提出はビデオで撮影し、アップロード。それを先生がチェックしてコメントします。
e-crefusはオンラインなので、「わが子の学習を目の前でみることができる」「授業料が安い」といったメリットもあります。
crefusの教室へ通えない方にとって、自宅で同じ学びが得られるのは嬉しいですね!
詳しい内容については、公式サイトをご確認ください。
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