「英会話は何歳から始めたらいいの?」
「親世代と今、習い事の違いは?」
「おすすめの科目を教えて!」
こんにちは! スクルー代表の犬塚 亮です。お子さまの習い事や週末のアクティビティ探しなどに、スクルー (https://skuroo.net/) をいつもご活用いただきありがとうございます。
さて今回は、学習系の習い事の探し方・選び方について、最新のトレンドを交えながら解説します。子どもの学習能力をアップさせたいと思っていても、どの科目を体験し、教室の決め手をどこに定めれば良いのかは、なかなか難しいものですよね。
今は、私たち親世代が子どもの頃には無かった、新しい習い事やハイブリッド型の指導方法などもあるんです! ぜひ、ご一読ください。
オンラインの習い事、向いている子・向いていない子
今、急増しているのはオンラインスクールです。コロナ禍で教室へ通いづらい状況が続く中、様々なジャンルでオンラインを活用した習い事がでてきました。
ただ、子どもの習い事に限っていうと、コロナ収束後も定着していくのは座学の学習系だと個人的には思っています。音楽やダンスだと、どうしても満足度は高まりづらいので。そこで、学習系のオンラインスクールを検討するにあたっての大事なポイントをお伝えします。
それは、「習い事に対する目的はどこなのか?」というところです。
たとえば、オンライン英会話。「英語を初めて習う」「英語に親しんで欲しい」という初期段階だと、パソコンやタブレットの前にちゃんと座って、そこから自分で吸収していくのはなかなか難しいと思います。特に子どもの場合、環境が変わらないと「英語って楽しいね」「もっとやりたい」と興味を持つ最初の段階まで辿り着きづらいからです。
一方でオンライン英会話をしっかりと活用できるのは、「習熟度を高めたい」と本人に目的意識がある場合。これは英語に限らず、学校の成績を上げたいとか、受験の為だとか、本人にしっかりと目的意識があれば、オンライン家庭教師やオンラインの塾などは十分に活用できると思います。
今、お子さんがどういう段階にあるのかをよく理解した上で、オンラインかリアルかを選んだ方が良いでしょう。
リアルな英語教室だと、たとえばヤマハでは、音楽を交えながら英語を教えています。レッスン中は、音楽やリズムを楽しんでいるのか、英語の勉強をしているのかわからない感じに織り交ぜていて、すごく工夫されているなと感じます。
前回の記事『【スポーツ系編】子どもの習い事、人気と選び方!』では、サッカー、空手、卓球などを通じて、英語や中国語が身に付くスポーツ教室のお話をしました。これから始めるお子さまにとっては「外国語+〇〇」といったハイブリッド型は良いんじゃないかなと思います。
英会話は習った方が良いの? 習うなら何歳から
「英会話は自動翻訳の技術が進んだら不要になる」と言われることがありますが、僕の感覚ではそんなことはないと思っています。たとえば、一緒に働く同僚が英語で喋っているときに、常に間に自動翻訳機を入れているのはやっぱり無理がある。
メールや形式的なやり取りだったら、自動翻訳でもいいかもしれません。
でも、クリエイティブやイノベーティブを求めるとき、言葉にならないようなことを伝えないといけない場面に直面するでしょう。そんなときはきっと、直接話し合える方が効率的だと思うのです。
英語圏の方とコラボレーションして行くとか、コミュニケーションをとって行くという中において、英会話はむしろますます重要になると考えています。
何歳から習えば良いかについては、いろいろな考え方があるのですが、ひとつは小学校の英語の授業が目安になります。2020年に学習指導要領が改訂され、小中学校の英語学習が強化されました。
そこで、これまで英語に触れてこなかった児童が、英語の授業を全く楽しめないという状況が発生しているのです。学校の英語の授業は外国人の先生が担うことが多く、先生は基本的に英語しか話しません。最初なのでごく簡単な英会話から始めるのですが、それでもやっぱり英語が全くわからない子は「何を言っているのかわからない」と言って、英語に触れることで逆に英語が嫌いになっていくという事例を耳にするのです。
一方で、英語に触れてきた子は、先生の話がわかるので「すごく楽しい」と。わかんない子は「まったく面白くない」ということで、せっかく充実させた小学校の英語の授業がネガティブに働いている面が結構あると思っています。
小学校の英語の授業について行くためというより、その機会をちゃんと活用するために、学校以外で英語に触れる機会があった方が望ましいというのが僕の考えです。
少なくとも「嫌い」という感覚にならないようにしてあげるのは大事でしょう。
小学校でプログラミング必修化。プログラミング教室へ通った方がいいの?
最近のトレンドとしては、プログラミング教室もここ数年で一気に増えました。その背景
に、2020年の学習指導要領改訂があります。
改訂内容が公表された当初、「これからは小学校でプログラミング言語を学び、児童達がコードを書くようになる」と印象付けられたのですが、実際はそうではなくプログラミング的思考。論理的に考える力をつけようというものです。勘違いしがちですので、ここは押さえておきたいポイントです。
ただ、プログラミングの重要性は、今後ますます増して行くと考えられます。どの業界であってもソフトウェアは必須になってくるので、書けるようにならなくても仕組みを知っておくのは大切なことです。
その中でプログラミング教室まで行くかどうかどうかというのは、ご家庭のご判断。ただ、プログラミング自体の考え方が今後ますます大事になってくるのは間違いないでしょう。
計算能力はどう鍛える? 今と昔では求められるスキルが変化してきている
算数においては、「計算が速い」「暗算ができる」ということよりも、「理解を深める」ことに重点をおいた算数教室やタブレット型学習への注目が近年高まっています。
これは、コンピュータの発達や社会の変化が影響していると考えられます。たとえば、レジが無い時代は、金額の足し算・引き算がサッとできた方が重宝され、それが優秀さのひとつでした。しかし今はバーコードで読み取り、自動計算。現金からキャッシュレスへも変わってきています。
つまり、暗算や計算の速さの価値が下がり、理解を深めて応用力を発揮することが求められているのです。
算数教室がお近くにない場合、皆さんが利用しやすいところでは、ジャストシステムの「スマイルゼミ」、ベネッセの「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ(チャレンジタッチ)」など、タブレットをつかった学習も良いでしょう。動画や図解でお子さんが興味を持ちやすいコンテンツが盛り込まれていて、算数の理解を深め応用力が鍛えられるような仕組みになっています。
国語教室の費用対効果はすごい!
最後に、私自身も特に注目している国語教室についてお伝えします。
国語教室では読解力を高めたり、文章を書く技術を身につけたりすることができます。テストの点数がすぐにアップするといったテクニックが磨けるわけではありませんが、長期視点でみた今後の学習、さらには社会人になってからも活かせるスキルを身につけることができます。
社会人になってから文章が書けないと、すごく困ることがあります。たとえば、自分の企画案を他人に説明するときです。アイデアや計画を論理的に文章に落とし込まないといけないのですが、それができずに断片的な情報だけをぶつけていては筋道が通らず、相手を納得させることができません。他にも、クレームに対するメールの返信も、問題に対して論理立てた文章がつくれないと相手に通じません。このように文章をつくる能力を身につけておかないと、将来様々な場面で困ることになります。
国語教室へ行くと、とにかくまず本をたくさん読むことになると思います。小説や、詩や、昔の文学などいろいろと。本を読んで理解して、意見を言い合ったり、感想文を書いたり、何かしらの形でアウトプットします。それを繰り返すことで、自分の考えていることを言葉にしたり、文章をつくったりする能力が身につくのです。
将来、答えの無い問題・課題に対して方向づけをするとき、文章でロジックを組み立てていく場面に何度も出くわすでしょう。どんな職業に就くにしても、深く考えてそれを言葉にする能力は大事になるのではないでしょうか。
また、「子どもの読解力が落ちている」という話題も近年たびたび問題視されています。つまり、問題を解く能力以前に、そもそも問題をちゃんと理解できていないということです。読解力がなくて問題の論点すら理解できないと、当然テストの点数は悪いし、今後仕事の中で何か問題にぶつかっても、その課題が何なのかを把握することが難しくなる。
読解力や文章力は、もちろん国語だけでなく全ての学習と基礎になります。しかも、生涯さまざまな分野で使い続けられる能力ですので、ドライに言えば、費用対効果がすごく高いといえます。
教室の数はまだ少なく、個人教室と、あと全国に展開しているのはベネッセの「グリムスクール」くらいですが、ぜひお近くにあるかどうか検索してみてください。
スクルーを使って、親子で体験レッスンへ行ってみよう!
「英会話を習わせたい」と思っても、先述したとおり教室によってカラーが全然違います。音楽を活用したヤマハであったり、サッカーや卓球などと組み合わせたスポーツ教室であったり。また、自宅でできるオンラインスクールもあります。
英会話を習いたいという目的は同じであっても、学び方は全然違うのです。
教室を選ぶポイントは、前回のスポーツ編と同様、やはりお子さまの表情。体験を通じて、子ども目がキラッと光る瞬間を見つけられたら良いなと思います。そのためにも、体験レッスンを受けるときは、ぜひ親子でうかがってみてくださいね。
もちろん、一緒に見学した親御さんも、「この教室のここが良い!」と感じる場面があると思います。たとえば、音楽が得意な親御さんが英語+音楽で教えているレッスンを見て、「これだったら、家でも親子で反復練習ができそう」と思えたら、きっと学ぶ効率も上がるでしょう。
学習系は、ご自宅でも予習・復習ができる習い事ですので、親子揃って「ここいいね!」というスクールを探してみてくださいね。
【お知らせ】人気ランキング公開中! 今習っている・今後習いたい習い事
スクルーのメルマガ会員さまにご協力いただきました、習い事に関する一斉調査。その集計結果が公開されました!
「今、習っている習い事は?」
「メリット・デメリットは?」
「今後習わせたい習い事は?」
「それを習わせたい理由は?」
など、10を超える質問の数々。ご協力いただいた皆さまには心より御礼申し上げます。
それらをすべて集計し、ひとつの特集記事にまとめました。さらにスクルー代表の犬塚 亮が、スポーツ系、学習系、芸術系などジャンルごとの最新トレンドを解説。
この記事をご覧いただければ、人気の習い事、親御さんの感想、そして今の習い事の傾向がわかります。きっとお子さまの習い事探しの手助けになるでしょう。ぜひ、ご覧ください!