理系といえば、数学や物理や化学など、苦手な人にとってはアレルギーを起こしそうな分野ですね。実際に苦手と感じる人も多く、大学になって理系に進む人は文系の半分以下だそうです。
ところが、そんな理系が今、注目度上昇中なんです。文部科学省は2015年に「理工系人材育成戦略」を策定し、理系人材を育てようと動き出しましたし、著書「理系に学ぶ。」(ダイヤモンド社 著:川村 元気)も最近話題になりましたよね。いったいなぜ、理系が注目されるのでしょうか?
その理由は複数あるものの、一番は「イノベーション」を生み出す人材として活躍を期待されているところです。米国Appleの故スティーブ・ジョブズ、Google創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、Tesla Motorsのイーロン・マスクなど、世界に新しい価値を作り出しているスーパースターの多くが理系の経歴を持っています。
ロボットやコンピューターが活躍する時代には、労働力の提供よりも、課題を解決して新しい価値を創造することが人間の仕事として求められます。世の中には解決すべき課題が大小様々、山ほどありますよね。そして、課題に対して論理的に解決策を導き出していくアプローチは、まさに理系の学習の中で身につく能力だということです。今回はそんな理系人材を育てる習い事教室をご紹介します。
理系を育てる習い事
1.化学実験教室
「サイエンス教室」や「理科教室」とも呼ばれます。レッスン内容は教室によって様々ですが、カエルの解剖、生物のDNAを調べるなど、生命科学分野の教室や、学校の理科実験をより突き詰めたような総合的な科学実験教室、はんだ付けなどをして回路を作る電子工作の教室などもあります。
2.プログラミング教室
スマホや家電など、ソフトウェアで動く製品は世の中に溢れていますね。そんなソフトウェアを開発するのがプログラミングです。人気が急上昇しており、満員でキャンセル待ちの教室も多いようですよ。
3.そろばん教室
古くからある習い事ですが、このところ人気が再熱しています。最近のそろばん教室では、そろばんだけでなくフラッシュ暗算なども取り入れ競技としての面白さも併せ持っています。基礎的な計算力がつくのはもちろんですが、競い合うことで集中力を鍛える効果が抜群と言われています。
子ども向け理系イベント紹介
最後に、理系学習に興味のかる方向けのイベントをご紹介。
日本で唯一のSTEMインターナショナルスクールを運営するバイリンガグループが主宰するイベント「サイエンス・フェア2016」。幼稚園児と小学生を対象に、Science(科学)、Technology & Engineering(技術&工学)そしてMath(算数)の分野でワークショップや展示が行われます。子供の理系学習の雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか?